2006 年
11 月
17 日
思春期って本当にすばらしい!
〜教育現場にいたときの思い出から〜
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かつて高校1年の「現代社会」という教科を担当していたことがあります。 まず入学して友人がまだできずにいる生徒達に、グループエンカウンターといって決められた時間の中で、できるだけ多くの友人と二人で向かい合って、自己紹介をしてもらいました。これは5分で、かなりの人と対面して話しができる効果があります。テーマを決めると、相手の印象がまた変わります。例えば「私の一番好きな食べ物」とか「今一番関心のあること」とか、何でも良いのですが、一言ずつ話して、別れるだけですが、教室が必ずなごみました。「私の好きな食べ物はキムチです。」「私の一番関心のあることは、結婚です。」なんて声が聞こえてきました。
授業の中で「私の主張」といって、各自持ち時間5分程度好きなことを話す時間を設けました。生徒達が自分で考え、主張したことは、ほとんど現代社会の領域に入っている課題でした。 当時の記録を取り出してみると、「環境ホルモンについて」「お隣の騒音」「いじめについて」「環境汚染の改善方法について」「薬物依存者と覚せい剤」「動物保護について」「老人ホームにボランティアに行って」「高齢化社会について」「少子化問題」「生きるということ」「インターネットの効用」「理想の高校生活とは」「情報化社会」「祖母のこと」「宗教について」「人種差別」「男女平等について」・・・と、記録順に拾ったテーマですが、生徒が問題意識を持って主張したことを、時間を取って皆で討論し、最後に教師がまとめるという形で授業を進めてみました。「あの人はこんなことを考えていたんだ」と、いつもタレントのことしか話さないと思っていた友人を、それからは尊敬しちゃった、という声も聞かれました。
高校生、といっても1年生ですから、おそらく中学3年生くらいになると、自分なりに社会とのかかわりが考えられるようになります。子どものもっている“ちから”を最大限に引き出してあげるのが教師の役目と私は思っています。今掲げたテーマで、皆自分が考えていることを一生懸命熱弁をふるっていた姿、中には緊張のあまり泣きだしてしまった生徒、テーマが重すぎて途中で声が詰まった生徒、今そのときの場面が次々に思い出されます。他の生徒はどうしたか、そのときほとんどのクラスメートが一緒に泣いていましたよね。思春期って本当にすばらしい、二度と返らない青春なのだと思います。
きょうは、最近の子どもたちをめぐる悲しいニュースを考えながら、本棚を整理していたら、教員時代の子どもたちの手紙や、この記録が出てきました。おこがましいのですが、先生方の参考になればと思い書きました。どうぞメールにお便り下さい。
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