2007 年
2 月
9 日
カテゴリ:活動報告
「困った子ではなく困っている子のために」
〜特別支援教育導入にあたって〜
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この4月から、いよいよ特別支援教育が国立市でもはじまります。 従来の心身障害教育の対象となる障がいだけでなく、AD/HD(注意欠陥・多動性障害)、LD(学習障害)、高機能自閉症などの障がいを持つ子どもを含め、ひとり一人のニーズを把握した適切な教育をしていくというものです。
“それはとてもよいことですね。”と言うは易しで、私は教師の立場に戻って考えると、「どうしたらいいの?」と言う多くの仲間の声が聞こえてきます。教師も、特別な支援の心得が無ければ、教育者としての専門性が、問われる時代がきたからです。 幸いにして私が学んできた「教育カウンセリング」では、発達の障がいを乗り越えて、発達を促進していくことも「育てるカウンセリング」の守備範囲になるという立場で、研修を重ねてきています。カウンセリング心理学だけでなく、ぜひ多くの先生方に学んでいただきたい学問であると思います。
実は特別な支援を必要としている子どもは、どのクラスにもいて、教師のちょっとした発想の転換で、その子の本来持っている力を発揮することができる可能性があるという研究結果も聞いています。例をあげると、クラスに多動な子どもが一人いて、思いがけない行動をするたびに、授業は中断してしまう。教師はなんとか集団の規律を守らせようと努力するが、本人はまったく教師の言うことを無視するかのように、また行動する。しかし、AD/HDという障がいを持つ子ども自身には、教師に反抗するという思いはまったくなく、実は「困った子」ではなく、「困っている子」なのです。この困っている子どもたちへの支援がいかにできるか教育カウンセリングを学んだ教師が、力を発揮する時です。
ここにきて、なぜ特別支援教育なのかということですが、文部科学省の最近の調査では、日本の小・中学校全体では、6.3%、即ちクラス40人のうち2〜3人がこれらの障がいを持つ対象児童・生徒ということになるからです。また親が認識していない場合も含めると、もっと多いかも知れません。
しかし子どもたちの将来を考えると、今、特別支援教育に関心のある専門の先生のちょっとした適切な指導があれば、対象となる子どもの自立や、社会参加が可能になるとしたらすばらしいことです。ぜひ地域みんなで、暖かく見守っていきたい、応援していきたいと思います。
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